「メルマガは時代遅れ」という考えは大きな誤りです。
時代遅れだという噂を信じて運用を止めると、機会損失につながってしまう可能性もあります。
確かに若年層を中心にSNSの利用は活発であるものの、その目的はプライベートでのコミュニケーションです。
全世代をみると依然としてメールの利用率は高く、ユーザーが企業からの情報を受け取って読んでいる媒体もメールが多いことがわかっています。
また、SNSをリストマーケティングに活用することは集客の面では有効ですが、メルマガと同じようにユーザーとの関係性を構築することは難しいでしょう。
メルマガは時代遅れではなく、ユーザーとの関係性構築に有効な施策です。
さまざまな機能を効果的に活用して、最終的なコンバージョンへ結びつけましょう。
「メルマガは時代遅れ」は本当?
「メルマガは時代遅れ」という噂は本当でしょうか?
実際には、たくさんの企業が今もメルマガ配信を行っており、収益を上げています。
もし、メルマガが時代遅れで効果のない施策なら、企業がコストをかけて活用する理由がないでしょう。
時代遅れといわれている理由を理解せず、噂を信じてメルマガ活用を止めることは、機会損失につながりかねません。
まずは、メルマガが時代遅れだといわれる理由をみていきましょう。
ほかのコミュニケーションツールの利用が増えた
メルマガが時代遅れだといわれる理由のひとつに、SNSを利用したコミュニケーションが一般的になったことが挙げられます。
確かにプライベートのコミュニケーションでは、手軽に使えるSNSの利用が多いことは事実です。
総務省が令和2年に実施した調査によると、個人がインターネットを利用する目的や用途のなかで最も高いのは、メールの送受信です。
SNSの利用は伸びてはいるものの、依然としてメールを利用している割合が高いことがわかります。
参考:総務省「令和2年通信利用動向調査の結果」
また、特に企業から個人への情報を発信する媒体として、メールは効果的です。
当社の調査では、個人が企業からの情報を受け取っているメディア、企業からの情報を読んでいるメディアは、ほかのSNSと比較して、どちらもメールが多いという結果が出ています。
つまり、ほかのコミュニケーションツールの利用が増えた今でも、メールは企業から全世代に向けた情報発信に適していることがわかります。
歴史の長いマーケティング手法
メルマガは歴史の長いマーケティング手法です。
しかし、メルマガとSNSを使ったリストマーケティングでは、期待できる効果が違います。
SNSは集客に有効ですが、ユーザーとの関係性構築は得意ではありません。
圧倒的に有益な情報を伝えられ、関係性構築からコンバージョンまでの道筋を作りやすいことは、メルマガならではの特徴でしょう。
また、SNSプラットフォームに依存せずにメールアドレスなどのリスト保管を自社で行うことは、リスト損失の危険性を軽減するために重要です。
新しい手法が出てきたとしても、メルマガの有効性は変わらないでしょう。
LINEを使ったリストマーケティングについては、下記の記事で解説していますので、あわせてお読みください。
すぐに効果を実感できない
メルマガ配信による効果がすぐに実感できないことから、「時代遅れ」な手法なのかと迷っているケースもあるでしょう。
しかし、メルマガはもともと短期的な運用効果を見込める手法ではありません。
ユーザーの育成や関係性構築には時間がかかるため、長期的な運用は欠かせません。
また、配信する内容によって運用効果が十分に得られていないケースも考えられます。
たとえば、売り込みばかりのコンテンツのためユーザーが読む価値を感じず、開封につながらなかったり、配信停止してしまったりする場合です。
開封率や配信停止率が高い場合は、メルマガの内容を見直す必要があるでしょう。
メルマガの書き方については下記の記事で解説していますので、ぜひ参考にしてください。
現在でもメルマガは効果的な手法!
メルマガは時代遅れではなく、現在でも効果的なマーケティング手法のひとつです。
特にメルマガの機能の進化やBtoBでの有効性は、知っておいてほしいポイントです。
メルマガを効果的に活用するために、押さえておきましょう。
メルマガは進化している
メルマガは、大勢に同じメールを送るだけのマーケティング手法ではありません。
機能は年々進化しており、メール配信サービスの機能を活用したさまざまな配信が可能です。
たとえば、リストを属性ごとに抽出して配信内容を変えたり、ユーザーに最適なタイミングでステップメールを届けたりと、一人ひとりに合ったメルマガを配信できます。
ユーザーの名前をメルマガに差し込む機能ではプライベート感のあるメールを配信でき、ユーザーとより距離の近いコミュニケーションをとれるでしょう。
また、効果測定がしやすく、メルマガを改善しながら運用しやすい点も重要です。
メルマガの効果を高め、さらなる関係性構築に役立てましょう。
注目すべきはBtoBでのメルマガの有効性
特にBtoBマーケティングにおいては、メルマガを活用しない手はありません。
多くの企業では、コミュニケーションツールにSNSではなくメールを利用しています。
社内でSNSやチャットツールを利用している企業はありますが、対外的には依然としてメールによる連絡が主流です。
また企業は、個人に比べてサービスや製品導入までの検討期間が長い傾向があります。
その期間に継続して訪問や電話などで直接コンタクトをとることは、時間的にもコスト的にも現実的ではありません。
それに対してメルマガは、多くの企業に対して短時間でコンタクトが可能です。
定期的に情報を届けることでリマインドができ、ステップメールなどを活用して企業のアクションに合わせたメルマガを届けられます。