SMS(ショートメール)を開封・既読確認する方法とマーケティングに応用する方法とは

SMSには、配信したメッセージを見たかどうか確認できる機能は備わっていません。

配信したメッセージの既読を確認するためには、+メッセージやiMessageを使用するか、SMS送信サービスの機能を利用する必要があります。

+メッセージやiMessageでは、画面上に見たかどうかが表示されますが、表示されないように設定を変更することも可能です。

そのため、相手の設定によっては開封したことが分からない場合もあります。

SMS送信サービスには、SMSを見たかどうか確認できる機能が活用できるものがあります。

一括配信や配信効果の検証も行えるため、SMSをマーケティングに利用する場合はSMS送信サービスを導入することがおすすめです。

SMSを利用するメリットとしては、リーチ力やセキュリティ性の高さが挙げられます。

一方でテキスト配信のため訴求力が弱く、メルマガと比べて配信コストがかかる点は注意が必要です。

配信する情報の特性や現在のメルマガ配信の効果を踏まえて、SMSの導入を検討するとよいでしょう。

SMSの特徴は?見たかどうか確認できる?

SMSは、シンプルなテキスト形式のメッセージをやり取りできるサービスです。

携帯の電話番号宛に手軽にメッセージを送信できることから、SNSが登場するまでは多くのユーザーが連絡手段として利用していました。

SMSはほとんどの携帯電話に標準搭載されており、専用のアプリをインストールする必要がありません。

そのため、ほかの配信ツールに比べて、リーチ力が圧倒的に高いことが特徴です。

今でも連絡手段としてだけでなく、企業からの重要な通知やセキュリティ認証などに用いられています。

SMSは受信時に通知が表示されるため、ユーザーが届いたことに気づきやすい利点があります。

しかし既読機能がないため、受信したユーザーがメッセージを見たかどうかは確認できません。

企業からユーザーに情報を配信する際、分析機能があるツールを利用することは大切です。

特に開封率は配信効果を検証する重要な指標のひとつのため、マーケティング効果を高めるためには欠かせません。

そのため、メッセージを見たかどうか計測したい場合には、確認できる方法で配信することが必要です。

また、SMSの送信は電話と同じ回線を使うため、全角70文字以内の場合は1通ごとに約3円かかり、文字数が増えると費用は高くなります。

送信できる文字数は機種によっても異なりますが、最大で約670文字です。

内容はチャット形式のテキストが基本で、件名や画像の配信はできません。

ビジネスでの活用を考える場合は、SMSの特徴や費用も含めて検討するとよいでしょう。

既読を確認したい場合の送信方法を紹介

メッセージを見たかどうかを確認できる送信方法としては、+メッセージやiMessage、SMS送信サービスを利用する方法があります。

以下では、それぞれの既読を確認できる条件や特徴、費用などを紹介します。

+メッセージ

+メッセージは、docomo・au・SoftBankの3社が合同で提供しているメッセージアプリです。

以前は提供している3社限定のサービスでしたが、現在は格安ブランドでも利用できるよう対応が進んでいます。

+メッセージには既読機能がありますが、既読を通知しない設定に変更することも可能です。

利用にはアプリのダウンロードが必要で、相手が+メッセージを利用していない場合は、SMSに切り替わります。

そのため既読機能を利用できるのは、お互いが+メッセージを利用しており、相手の既読機能がオンになっているケースに限られます。

+メッセージの利用者同士であれば、画像や動画、スタンプの送信、ファイルの添付ができ、送信できる文字数は最大で2,730文字です。

携帯電話番号宛にデータ通信でメッセージを送信するため、通信料はかかりますが、1通ごとの送信料はかかりません。

iMessage

iMessageは、iPhoneやiPadなどのApple社の端末同士で使えるメッセージサービスです。

iMessageには既読機能があることに加え、開封した時間も表示できます。

相手に既読や開封時間を表示したくない場合は、表示機能をオフにすることも可能です。

+メッセージと同じく、既読表示が相手側の設定に依存する点は注意しましょう。

また、iMessageはApple社製品の専用サービスのため、Androidとやり取りする際は自動的にSMSやメールなどに切り替わります。

アプリを使い分ける必要がない点は便利ですが、SMSに切り替わった際は既読機能の利用はできません。

iMessageでは、電話番号やメールアドレスを宛先としてメッセージを送信できます。

データ通信を使った送信のためデータ量は使うものの、SMSとは違い1通ごとの料金は発生しません。

画像や動画、絵文字などを送信でき、文字数制限がない点も特徴です。

SMS送信サービス

SMS送信サービスは、SMSを使って情報配信を行う企業向けのサービスです。

SMSでは基本的に一斉送信ができません。

SMS送信サービスを利用すれば、Webを使ったSMSの一斉送信や送信日時の設定、属性ごとに内容を変えるなど、企業のマーケティング活動を便利に行えます。

送信したSMSを見たかどうかを確認したり、効果の分析を行ったりする機能も活用できます。

そのため、SMSをマーケティングに利用する場合は、SMS送信サービスを導入することがおすすめです。

SMS送信サービスの費用は、1通あたり10円前後の従量課金制が主流です。

重要な連絡をもれなく届けたい、マーケティング効果を高めたいなど、SMSを送信する目的に合わせた、使いやすいサービスを選びましょう。

SMSを利用するメリットや注意点とは

SMSを企業マーケティングに活用するメリットは、なんといってもそのリーチ力の高さでしょう。

MNP(携帯電話番号ポータビリティ)の導入によりキャリア変更で電話番号を変える人が少なくなったため、継続して連絡が取りやすい点や、携帯電話を持っているほぼすべての人に送信できる点は、SMS利用の注目すべきポイントです。

また電話番号で送信できるSMSは偽造や不正取得がしづらく、セキュリティ性が高い連絡手段です。

個人認証にも活用されるSMSには、セキュリティ関連の重要なメッセージが届くため、ユーザーに開封されやすいことも特徴として挙げられます。

一方で、SMSを使ったマーケティングには、注意点もあります。

配信の効果やコストについては、導入前に理解しておきましょう。

SMSで送信できる内容はテキストのみで、画像や動画を使った視覚的訴求ができません。

機種などによっては文字数も制限されるため、ユーザーの印象に残るような配信が難しい特徴があります。

メッセージで伝えられる情報量や訴求力の面では、メルマガに及ばないでしょう。

また、SMSは1通あたりのコストが高い傾向があります。

メルマガでは、メール配信サービスを利用しても、1通あたり1~2円で配信可能です。

それに対し、SMSではSMS送信サービスを利用すると1通あたり10円前後のコストがかかります。

企業マーケティングにSMSを利用するかどうかは、導入メリットや注意点を把握した上で検討するとよいでしょう。

SMSとメルマガを用途に応じて使い分ける方法はおすすめです。

本人認証が必要となる重要な決済時や、緊急性の高いメッセージ配信時など、情報の特性に合わせてSMSを取り入れると効果的です。

現在メルマガを導入している場合は、SMSとメルマガお互いの強みを活かせる導入方法を考えましょう。

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