自社の商品やサービスを顧客目線で改善することは大切です。
しかし、いくら客観的に見ようとしても、顧客目線で改善点を探すのは簡単ではありません。
そこで、活用したいのがメール配信やメルマガにおけるアンケートです。
効果的なアンケートを作成できれば、顧客のニーズや不満を知ることができるので、改善に役立てることができます。
今回は、顧客の気持ちをダイレクトに手に入れられる、メール配信やメルマガで効果的なアンケートの作り方をご紹介します。
メール配信やメルマガ用アンケートのテンプレート
いきなりアンケートを作成してくださいと言われても、何から始めればいいのか分からない人も多いでしょう。
そこで、まずは例文をご紹介します。
商品/サービスに関するアンケート
△△株式会社
営業部 〇〇 〇〇 様
平素より大変お世話になっております。
○〇株式会社・営業担当○〇太郎と申します。
常日頃から、弊社の商品をご購入頂きまして、誠に有難う御座います。
弊社では、更なる商品の品質向上を目指し、お客様の感想やご意見をお伺いするアンケートを実施しております。
ご回答いただきました内容については、社員一同で共有させていただき、更なる品質向上と、お客様満足度の向上を目指してまいりますので、ご理解、ご協力を頂きますようお願い申し上げます。
下記のURLからご回答いただけますと幸いです。(所要時間は〇分程度)
https.〇〇〇〇〇
質問や疑問等がございましたら、下記アドレスまでお送りください。
□□□□@□□□.co.jp
お忙しい中、大変恐縮ではありますが、アンケートは△月△日までにお答えくださいますようお願い致します。
なお、お答えいただいたアンケートの結果につきましては、統計が取れ次第メールにてお知らせいたします。
お手数おかけ致しますが、ご協力の程、何卒よろしくお願い申し上げます。
署名
メール配信やメルマガ用アンケートの作り方・書き方
前章では、アンケートの例文をご紹介しました。
ここからは、例文を踏まえたうえで、アンケートを作成する6つのポイントを解説していきます。
どのポイントも、外せない要素となるので、アンケート作成時のチェック項目としてご活用ください。
アンケートを行う目的を明記する
最初に明確にしておかなければいけないのがアンケートの目的です。
例文では「更なる商品の品質向上」の部分にあたります。
当然ですが、アンケートが来たからといって、すべての人が答えてくれるわけではありません。
だからこそ、アンケートの回答率を少しでも上げる工夫が必要になるのです。
商品の品質向上は利用者にとってもメリットになります。
メリットを感じられる目的を伝えることで、アンケートの回答率は上がるので、アンケートを作成する時には、この点をしっかりと確認しておきましょう。
回答の特典を明記する
アンケートを実施する際に特典を用意するケースもあります。
このような場合には、しっかりと特典を明記しておく必要があります。
それも、極力最初の方に伝えておかなければいけません。
なぜなら、確認してもらえなければメリットが伝わらないからです。
特典に関して文章の後半で紹介しても、そこまで読まれる可能性は高くはありません。
メールを開いたらスクロールしなくても読める位置にあるのがいいでしょう。
設問数と所要時間を明記する
アンケートを受け取る人は忙しい毎日を過ごしています。
そのため、所要時間を明記しておくことも大切です。
〇分程度で回答できるなら協力しようと考える方も少なくないからです。
また、所要時間だけでなく、事前に設問数を書いておくのも効果があります。
所要時間や設問数は、アンケートに答える人にとって1つのポイントになるので、しっかりと明記しておきましょう。
回答フォームのURLをクリックしやすい場所に配置する
回答フォームのURLはクリックしやすい場所に配置しなければいけません。
アンケートに協力してもいいと思ってもURLが見つけにくいと離脱されてしまう危険があるからです。
そのような事態を防ぐためには、URLを文章の前半部分に貼り付けたり「アンケートの回答はこちらから」という文言を入れておく対策が必要になります。
メールを受け取った人が、リンクをスムーズにクリックできるのかを確認しましょう。
アンケート期間を明記する
人は、期限が決められていない事柄に対して後回しにしやすい傾向があります。
そのため、アンケートには期間を明記するようにしましょう。
そもそも、メールを受け取るお客様にとってアンケートは優先順位が高いものではありません。
だからといって、何も対応しなければ優先順位は低いままです。
少しでも優先順位が高くなる工夫の1つとして、期限は明記しておきましょう。
お問い合わせ先を明記する
アンケートの回答率を上げるために役立つのが権威性と信頼性です。
そのため、アンケートにはお問い合わせ先を明記しておくようにしましょう。
お問い合わせ先を明記するのはアンケートに対する質問窓口の意味もあります。
しかし、電話番号やメールアドレスを明記することで得られる効果は、それだけではありません。
権威性や信頼性はアンケートの回答率にも直接関わってくるので、必ず明記しておきましょう。
アンケート回収率を上げるメール配信のコツ
商品やサービスの向上を目指してアンケートを実施する時には、回収率が重要になります。
ここで気になるのが、どの程度の回収率があればいいのか?という点です。
ある調査では、アンケートの平均回収率は33%程度と言われているので、まずは平均に近づくことを目指しましょう。
ここからは、アンケートの回収率を上げるコツについて解説していきます。
依頼文章は簡潔に記載する
アンケートを作成する時には、簡潔な文章を意識しなければいけません。
忙しい現代社会においては、届いたメールを1通ずつゆっくり読む人は少ないからです。
基本的に、多くの方は数行読んで必要なメールかどうかを判断します。
だからこそ、簡潔な文章を意識しておく必要があるのです。
冒頭の挨拶や、感謝の気持ちなどは丁寧かつ簡潔にまとめるように心がけましょう。
タイトルにベネフィットを記載する
メールの本文を読むかどうかをタイトルで判断する人は少なくありません。
そういう意味でもタイトルは非常に重要になるのです。
中には、伝えたいことをタイトルにすべて詰め込んでしまう方もいらっしゃいますが、文字数が多すぎると意図が伝わらない場合もあるので、タイトルはできるだけ15字以内でまとめるようにしましょう。
ターゲットに合わせた時間帯に送信する
メールを送る時には送信時間にも気をつける必要があります。
受け取った時間によって読まれるか読まれないかが変わってくるからです。
BtoBの場合、就業時間内でなければ回答してもらえる可能性は大幅に低くなります。
自社のターゲット層に合わせて送信するベストな時間帯を見つけましょう。
アンケート結果を報告する
アンケートを実施したら、その結果を報告することも忘れないようにしましょう。
結果を共有することで信頼関係を構築できるからです。
望む商品やサービスを手に入れられる可能性が高まるからです。
アンケートの回答が商品開発に反映されることが分かると、より深い意見をくみ上げられる可能性が高まるだけでなく、今後のアンケートの回答率も上がります。
アンケートをやりっ放しにしていると、企業イメージも良くなりません。
信頼関係を築くためにも、報告はこまめに行いましょう。
良いアンケートと悪いアンケートの違い
アンケートを実施する前には知っておかなければいけないことがあります。
それが、アンケートにも良いアンケートと悪いアンケートがあることです。
悪いアンケートを実施すると、回答率の低下だけでなく、企業イメージも悪くなる可能性があるので、注意が必要です。
ここからは良いアンケートと悪いアンケートの違いをご紹介します。
アンケート以外のURLリンクを記載しているかどうか
良いアンケートは目的が明確になっていて、簡潔にまとめられています。
一方、悪いアンケートは目的が明確になっていません。
また、情報を詰め込み過ぎている場合も多くみられます。
アンケート以外のURLが記載されていると、受け取った人はアンケートページに飛ぶリンクを探す必要があるからです。
このような手間をなくすためには、余計なURLは張らないようにしなければいけません。
アンケートの目的は、回答してもらい、顧客の意見を集める点にあります。
目的以外の情報を記載することは控えるようにしましょう。
件名でアンケートかわかるかどうか
件名は、メールを開くかどうかの1つの判断材料になります。
また、特典がある場合には、その旨を件名で伝えておくことも大切です。
その際には「アンケートへのご協力で、もれなく○〇プレゼント」のように簡潔にまとめるようにしましょう。
アンケート以外の内容を記載しているかどうか
メールの原則として、1メール1コンテンツというものがあります。
送る側からすれば、多くの情報を伝えたいものですが、受け手にとっては情報が多すぎると、読むのに時間がかかるだけでなく、何を伝えたいのか分からないメールになる危険性があります。
当然、アンケートメールであればアンケート以外の情報は必要ありません。
この基本原則を忘れないようにしましょう。
併せて設定したいアンケート回答後のサンキューメール
アンケートメールを実施する時には回答を受け取った後の行動も大切になります。
協力してもらって、それで終わりでは企業イメージに傷がついてしまうからです。
そのため、アンケートを実施する際には、必ずサンキューメールも準備しておきましょう。
サンキューメールについては、下記で詳しく解説しておりますので参考にしてください。
>>サンクスメール・サンキューメールの3つのコツとは?例文も紹介
アンケート機能のあるメール配信システム
アンケートの実施に欠かせないのが配信システムです。
ここからは、アンケート機能のあるメール配信システムをご紹介していきます。
配信量(通/月) | 登録件数 | 無料プラン | 無料期間 | 効果測定 | アンケート機能 | |
BENCHMARK | 250 | – | 有り | – | 有り | 有り |
コンビーズメールプラス | 無制限 | 1,000 | – | 有り(30日間) | 有り | 有り |
アクセスメール | 30 | – | 有り | 有り(7日間) | 有り | 有り |
BENCHMARK
引用元:https://www.benchmarkemail.com/jp/
おしゃれなデザインのHTMLメルマガを簡単に作成できるのがBENCHMARKです。
また、初めてHTMLメールを作成する場合でも、プロのデザイナーが作成したデザインテンプレートが用意されているので、簡単におしゃれなメルマガが作成可能です。
デザインテンプレートの数は500種類以上あるので、好みのデザインを探す楽しみもあります。
メルマガにおしゃれなデザインを取り入れたい方におすすめな配信システムです。
コンビーズメールプラス
かんたん、安心、低価格が特徴のメール配信システムがコンビーズメールプラスです。
そんなコンビーズメールプラスでは30日間もの無料期間が設けられているのが特徴の1つです。
その他のメール配信システムでも無料期間が設定されているケースはありますが、30日間もの期間はなかなかありません。
30日間あれば、さまざまな機能を試すことができるので、時間をかけた検討が可能です。
少しでも気になる方は、まずは無料期間で試してみましょう。
アクセスメール
引用元:https://www.access-mail.jp/
コスパの良さが大きな魅力のメール配信システムがアクセスメールです。
メール配信システムを提供する企業の中には、送信量に応じてプランを用意しているケースは珍しくありません。
そのため、読者数が増えていけば、月々のランニングコストが増える可能性があるのです。
しかし、アクセスメールは月に5万通もの送信が可能なのでランニングコストが増加する心配がありません。
また、読者数制限がないだけでなく、1契約で複数誌の配信も可能なので、メルマガを新規で作成するたびに、新規のコストが発生することもありません。
そのため、コスパの良さを求める方には、特におすすめな配信システムです。
無料で使えるアンケートフォーム
アンケートの作成に役立つのがアンケートフォームです。
ここからは無料で使えるアンケートフォームの特徴と4つのポイント(「無料かどうか」「設問数制限」「CSVダウンロード可能」「SSL暗号化」)をご紹介します。
無料 | 設問数制限 | CSVダウンロード | SSL暗号化 | |
GoogleForms | 無料 | 無制限 | 可能 | 常時SSL化 |
オレンジフォーム | 無料 | 無制限 | 可能 | SSLによる暗号化 |
CustomForm | 無料 | 無制限 | 可能 | SSLによる暗号化 |
GoogleForms
引用元:https://www.google.com/intl/ja_jp/forms/about/
Googleが無料で提供しているオンライン上で使えるフォーム作成ツールがGoogleFormsです。
またGoogleが提供しているスプレッドシートと連携すると自動集計が可能になり手間を大きく省くことができます。
セキュリティにおいては常時SSL化されているだけでなく24時間365日の監視体制が整っているので安心です。
オレンジフォーム
質問や回答の選択肢、説明文を入力していくだけ初心者でも簡単にアンケート調査フォームを作成できるのがオレンジフォームです。
設問数は無制限、CSVダウンロード、SSLによる暗号化への対応はもちろん、作成したフォームはFacebook、Twitterでも使用できるので、多くのアンケートを集めることも期待できます。
CustomForm
オンライン上で自由にフォームを作成できるのがCustomFormです。
もちろん、SNSで発信することも可能なのでSNSを運用している企業にとっては大きな武器となるはずです。
設問数は無制限、CSVでのダウンロード可能、SSLによる暗号化にも対応しています。
アンケートを活用してメール配信やメルマガの売上を上げよう
アンケートの回答には売上増加の秘密が隠されています。
なぜなら、アンケートの回答には、顧客が不満に感じていることや、さらなるニーズが隠されているからです。
また、顧客の生の声を活かすことができれば、顧客の満足度が向上するだけでなく、企業イメージを高めることにもなります。
顧客の声を大切にする企業だと認知してもらえれば、アンケートへの回答率も上がり、更なる商品の品質向上を目指すことも可能です。
顧客の信頼を勝ち取るためにも、効果的なアンケートを実施していきましょう。