ネットショップ運営では、商品を購入してくれた顧客に対してサンクスメールを送ることが一般的となっています。

サンクスメールを送らないと顧客に不信感を与え、ショップ運営に悪影響を与える危険性もあるでしょう。

そのため、とくにネットショップの場合は、サンクスメールを必ず導入することがおすすめです。

しかし、サンクスメールはただお礼を伝えるだけのメールではありません。

サンクスメールを上手に活用することで、リピーター獲得や信頼関係構築に役立てられます。

この記事では、サンクスメールを送るメリットや送る際のコツを解説します。

サンクスメール作成時に、そのまま利用できる例文テンプレートも用意しましたので、ぜひ活用してください。

サンクスメール・サンキューメールとは

サンクスメール（サンキューメール）とは、商品を購入した顧客に対して、購入内容の確認や感謝を伝えるために配信するメールです。

とくにネット購入では、注文後に連絡がないと「注文操作に間違いがあったのか」「いつ発送になるのか」などといった不安を感じる人も少なくありません。

そのため、サンクスメールを活用して細かく状況を伝えることが大切です。

サンクスメールは、配信時の状況によって大きく5種類にわけられます。

• 注文確認メール：注文手続きが完了すると自動送信されるメール
• 受注承認メール：受注を受け付けたことを知らせるメール
• 入金確認メール：商品の支払い手続きが完了したと知らせるメール
• 発送完了メール：商品の発送を知らせるメール
• フォローメール：商品の感想や対応の満足度などを聞き、リピーター獲得や対応改善につなげるメール

サンクスメールは、配信により顧客に安心感を与えるだけではなく、コミュニケーションの機会も得られます。

丁寧な対応による他ショップとの差別化や、好感度を上げ高評価を得るために、上手に活用しましょう。

サンクスメール・サンキューメールを送るメリット

サンクスメールを送るメリットは以下の4点です。

• 開封率が高い
• 感謝の気持ちを伝えられる
• 顧客と信頼関係を構築できる
• 高評価をもらえる可能性がある

ひとつずつ解説します。

開封率が高い

サンクスメールを配信するメリットとして、開封率が高いことが挙げられます。

サンクスメールには、注文内容の確認や発送の連絡など、顧客にとって知りたい情報が記載されています。

過剰なセールスなどを盛り込むと反感を買うリスクがあるものの、リピーター化を目的とした簡単な新商品PRなどに活用できます。

感謝の気持ちを伝えられる

サンクスメールを通して、購入してくれた顧客に感謝の気持ちを伝えられます。

とくにネットショップの場合は、購入後にお礼のサンクスメールを配信することが一般的です。

そのため、「サンクスメールは届くものだ」と認識している顧客も一定数います。

むしろ、サンクスメールによるお礼や注文確認の連絡がないと、顧客が不安になるだけではなく、「連絡もない不親切なショップ」「対応が悪い企業」という印象を与える危険性があるため注意が必要です。

顧客と信頼関係を構築できる

サンクスメールは、顧客との信頼関係構築にも有効です。

また、関係性を構築しやすいタイミングに配信するメールであることも重要です。

先述したように、サンクスメールは開封されやすいことに加え、商品購入直後といった顧客の企業や商品に対する関心が高いタイミングで配信します。

顧客が興味を持っている状態でメールによる接触頻度を増やせるため、企業に対する信頼や好感を獲得しやすいと考えられます。

高評価をもらえる可能性がある

サンクスメールで評価を依頼し、ショップ運営に役立てられます。

ネットショップでは、口コミなどの評価が購入に大きな影響を与えます。

類似商品で迷い、ショップや商品の口コミを参考に購入を判断した経験がある方も多いでしょう。

しっかりと誠実に対応し、サンクスメールで評価を依頼すれば、高評価をもらえる可能性も高まるはずです。

もちろん、対応や商品の満足度により評価に差が生じるため、必ずしも高い評価をもらえるとは限りません。

しかし、万が一低い評価を受けてもショップの改善に役立つため、将来的な高評価獲得を目指せます。

サンクスメール・サンキューメールを送る際のコツ

サンクスメールでは、やみくもに感謝だけを伝えるのではなく、以下3つのコツを押さえて配信することが大切です。

• 件名にショップ名と購入の感謝を入れる
• CTAで行動を喚起する
• 注文情報詳細を記載する

ひとつずつ説明します。

サンクスメールを上手に活用し、ショップ運営やリピーター獲得に役立てましょう。

件名にショップ名と購入の感謝を入れる

件名にショップ名や購入の感謝を伝える言葉を入れ、受信した際にどのような内容かわかるよう配慮しましょう。

内容やどこから来たか判別しにくいメールは、迷惑メールと判断される危険性が高まります。

たとえば商品購入の感謝を伝えるサンクスメールなら、以下のような件名です。

• 【ショップ名】ご注文ありがとうございます
• 【ショップ名】御礼とご注文内容のご確認

なお、件名が20文字を超えると表示しきれない可能性が高まります。

そのため、伝えたい内容は前半に入れることがポイントです。

CTAで行動を喚起する

購入後にサンクスメールを配信する場合は、顧客の行動を喚起する内容を盛り込むことが大切です。

単純に感謝の気持ちを伝えるだけではなく、CTA（Call To Action）で顧客に取ってもらいたい行動を呼びかけ、継続購入につなげましょう。

• 口コミの依頼や次回使えるクーポンの配信
• 新商品・類似商品の情報提供
• 商品やショップに対するアンケート

などを実施し、次の購入につなげる導入としてサンクスメールを活用してください。

注文情報詳細を記載する

サンクスメールでは、注文情報の詳細を必ず記載しておきましょう。

顧客が自社以外のネットショップを利用している可能性があるため、商品名や注文の詳細を記載することで判別が付きやすくなります。

以下の内容は、必ず記載することがおすすめです。

• 注文商品の詳細
• 金額
• 発送予定日（到着日の目安）
• 問い合わせ先（電話番号やメールアドレス）

詳細を記載することで顧客が注文内容を確認でき、万一注文間違いがあった場合にも早い段階での対処が可能です。

サンクスメール・サンキューメールの例文テンプレート

ここからは、以下3種類のサンクスメールの例文を紹介します。

• 注文後のメール
• 購入後のメール
• 口コミ・レビューをお願いするメール

そのまま使えるように、具体的な内容を記載しています。

ぜひ、自社のサンクスメール作成にお役立てください。

注文後のメール

注文直後に自動配送される、注文確認メールの例文です。

注文の感謝を伝えるとともに、以下の内容を記載することがポイントです。

• 自動配信であることを伝える
• 注文の詳細を記載する
• 連絡先を記載する

支払方法が複数ある場合は、今後の流れについて触れておくとよいでしょう。

簡単な新商品のPRなどを盛り込む、追加購入の特典を記載するなど、継続購入につながる導線づくりもおすすめです。

購入後のメール

購入して数日後に改めてお礼を伝えるサンクスメールでは、顧客が興味を持つ可能性が高い類似商品を紹介しましょう。

メルマガ登録などの特典として、追加購入時に使えるクーポンを提示する方法もおすすめです。

なお、購入後のサンクスメールで、新商品情報などと一緒に口コミやレビューをお願いする場合もあります。

口コミ・レビューをお願いするメール

口コミやレビューをお願いするサンクスメールを送る場合は、まず購入のお礼を伝え、届いているかを確認しましょう。

そのうえで、口コミやレビューを依頼します。

投稿してくれた方への特典として、クーポンなどのプレゼントを用意すると、投稿の可能性を高められます。

サンクスメール・サンキューメールで顧客の関係を構築しよう

サンクスメールは購入の感謝を伝えられるだけではなく、顧客との信頼関係構築にも有効です。

開封率が高く、口コミやレビューの依頼に活用できるサンクスメールを上手に役立て、効率的なショップ運営を行いましょう。

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