ECサイトはサイトに商品を紹介したら、後は売れるのを待つだけだと思っている人も多いようです。
しかしECサイトでも受け身ではない、積極的なマーケティングが求められています。その一つがメルマガです。ECサイトを立ち上げたものの、思うような成果を得られないと嘆いている方におすすめの手法でもあるメルマガ。
ECサイトとメルマガをどのように組み合わせるのかや、効果を出すためのコツ、メルマガのメリット等、ECサイトとメルマガの関連性について解説していきます。
ECサイトにおけるメルマガとは?
メルマガとはメールマガジンの略称で、WEBマーケティングで多々用いられている手法です。
ECサイトでも顧客や見込み客に積極的にメールを送付することで大きな効果が期待できます。
メルマガを通して顧客との間に信頼関係を構築することができれば、売り上げが期待できます。決して情報を記載して送るだけではなく、顧客の消費意欲、ひいては自社への興味をかきたてるようなメールを送ることで、ECサイトへの好影響が期待できるのです。
メルマガのメリット
メルマガの主なメリットとして考えられるのが下記です。
- 低コストで運用できる
- 顧客に直接的なアプローチができる
- 顧客を教育できる
これらはECサイトでも十分に役立つものです。
それぞれについて、掘り下げて解説していきましょう。
低コストで運用できる
メルマガはメールを作成して送付するだけで良いので低コストでの運用が可能です。
ある程度リストを作成し、リスト毎にメルマガの中身を工夫しますが、何十、何百とメールを作成する必要はありません。
テンプレートを用意するなど作業の簡略化を突き詰めることで、より低コストでの運用も可能になります。
顧客に直接的なアプローチができる
メルマガは、顧客に対して「プッシュ型」と呼ばれている直接アプローチが可能なツールです。
ECサイトであれば相手からの注文を待つだけではなく、新商品の案内、割引・イベント開催告知、期間限定商品・サービスの案内等、お客に直接お知らせができます。
顧客を教育できる
メルマガは決して商品やサービスの案内・告知だけのものではありません。
結果、顧客を「教育」できます。
商品・サービスに関する様々な情報を伝え、顧客に知識を持ってもらうことで商品・サービスの価値を理解してもらったり、顧客自身が使用できるシチュエーションに気付いてもらうなど、購入に向けての情報によって顧客の購買意欲を高めることができます。
ECサイトのメルマガの種類
ECサイトにて送信するメルマガの種類としては、主に下記が挙げられます。
- 新商品や既存商品に関するお知らせ
- クーポン配布や特別セールのお知らせ
- ステップメールなどの定期的な自動送信
それぞれ、どのようなメルマガなのかを解説していきましょう。
新商品や既存商品に関するお知らせ
ECサイトのメルマガで多々見られるのが新商品の案内や既存商品の再入荷の告知です。
新しい商品の宣伝、品切れしていた既存商品の再入荷はメルマガを出すきっかけになります。
クーポン配布や特別セールのお知らせ
ECサイトで使用できるクーポンや期間限定セールなど、顧客にメリットのある情報を含めたメルマガも比較的多く見られます。
「クーポン」「期間限定セール」といった言葉は顧客への訴求力が高いので、メルマガの開封率を高める効果も期待できます。
特にメルマガは開封率を高めるための施策も大切になりますので、顧客・送信側それぞれにメリットのあるスタイルです。
ステップメールなどの定期的な自動送信
ECサイトで購入した際に一度送信されるメルマガだけではなく、その後、繰り返しメールを送信するステップメールと呼ばれるスタイルがあります。
ステップメールとは、メールの内容を「ステップさせる」ものです。
例えば購入時は購入のお礼を、その後は購入した商品の使い心地を尋ねたり、併せての利用がお勧めの商品の案内などを自動で送信するものです。
ECサイトの×メルマガで注意すべき配信のポイント
ECサイトにてメルマガを出す場合、注意点の一つに「配信のポイント」が挙げられます。
- 配信タイミング
- 配信頻度
この二点は注意が必要です。
それぞれについて、どのような注意が必要なのか解説していきましょう。
配信タイミング
メルマガは読んでもらってこそです。
この点はECサイトも他のマーケティングも同じです。そこでポイントとなるのがメルマガを出すタイミングです。
なぜなら、多くの人がメルマガを確認する時間が似ているからです。基本的に、仕事中は確認できません。
ではいつ確認するかといえば、
- 出勤前
- 休憩中
- 退勤後
大きく上記三種類に分類できます。
そこで、これらのタイミングで顧客がメール確認した際、なるべく新しいメールとして上に表示されるようにしましょう。
配信頻度
メルマガの配信頻度に決まりはありません。
いつ配信するかは配信者側の自由ですが、あまりにも間が空いてしまいすぎると存在を忘れられてしまう可能性があります。
かといってあまりにも頻繁に配信すると、「また来た」「面倒くさいお店」だと思われてしまう可能性もあります。
ECサイトにおけるメルマガ文例集
実際にECサイトでメルマガを配信するとなれば、どのような文章を作成すればよいのか分からないものです。
そこで下記の二つのシチュエーションでの文例をご紹介します。
- 商品を検索したことがある顧客へのメール
- 商品を購入していない顧客へのメール
メルマガには興味があるものの、文章が思いつかずにメルマガ配信ができずにいる方は参考にしてください。
商品を検索したことがある顧客へのメール
検索をしたことはあるものの、購入には至っていない顧客へのメールの例文です。
“件名:【店舗名】おすすめ商品のご案内
○○様
いつも【店舗名】をご利用いただき誠にありがとうございます。
【店舗名】では、〇〇様におすすめのアイテムを多数ご用意しております。
☆注目・おすすめアイテム☆
<商品画像>
この季節に利用いただける便利な商品を多数ご用意させていただきました。
サイトではさらに多くの商品をラインナップさせていただきましたので、ぜひご覧ください!”
購入してもらうためにはサイトを見てもらうことが大切なので、サイトまでアクセスしてもらうために「豊富なラインナップがある」とアピールしましょう。
商品を購入していない顧客へのメール
会員登録だけは行ったものの、購入には至っていない顧客へのメールの例文をご紹介します。
“件名:【店舗名】カートに商品が入っています。
会員番号xxxx:○○様
いつも【店舗名】をご利用いただき誠にありがとうございます。
現在、下記の商品がカートに入っています。
・【商品名】
・【商品名】
この機会にご確認ください。
お支払い方法や送料等、詳細につきましては下記のヘルプをご参照ください。
その他ご不明な点等ございましたら、お気軽にサポートセンターへお問い合わせいただけますと幸いです。
なお、すでにご購入済みの場合やカートから削除した場合でも、入れ違いで本メールが送信されることがございます。何卒ご了承ください。”
このように、もう一度カートを見てもらえるよう促しましょう。
メルマガを配信する際の注意点
メルマガを配信する際、「特定電子メール法」に注意しましょう。
特定電子メール法とは迷惑メールを規制するための法律で、ECサイトからのメルマガの場合には下記に注意しましょう。
- 商用メールは事前に登録者から受信の同意を得る
- 送信者情報を記載する
- 問合せや電話番号、メールアドレスを記載する
- スムーズに配信停止できるよう、配信停止ボタンや導線を提示する
- 配信停止したユーザーには配信しない
特定電子メール法は業界内の暗黙の了解ではなく法律です。
「できる限り守る」「守れるよう配慮する」ではなく、必ず守りましょう。
ECサイト×メルマガを活用して売上をあげよう!
メルマガがECサイトの売上アップに貢献できるツールであることが分かっていただけたのではないでしょうか。しかし、気を付けるべき点が多々あるので自社だけで行えるのか不安になったという人もいるかもしれません。
そのような方はお気軽にオレンジメールにご相談ください。
読まれるメルマガを配信することでECサイトの売上アップに貢献できますので、ECサイトを何とかしたい、売上を増やしたいと思っている方はお気軽にご相談ください。