効率的なメルマガ運用に欠かせない存在がメール配信システムです。
しかし、メール配信システムと一括りにしても、機能や費用に大きな違いがあり、どの配信システムを使うのかは簡単に決めることができません。
そこで、今回は初心者の方でも安心して使える、クラウド型メール配信システムの特徴とメリット・デメリットについて解説していきます。
つまり、初めて配信システムを利用する方でも安心できるということです。
今回の記事を読むと、メール配信システムの種類と、クラウド型のメリット、導入前に知っておきたい注意点が分かるので、導入を検討している場合は、お役立てください。
メール配信システムとは?
メール配信システムを利用すると、予め、登録しておいたアドレス宛に一斉送信できます。
もちろん、配信日時などを事前に設定しておくこともできるので、作業の効率化が可能です。
配信システムを導入することで、作業の効率化が可能になり、運用にかかる手間と時間を大きく削減できるのです。
クラウド型とオンプレミス型
メール配信システムは大きく2つにわけることができます。
それが「クラウド型」と「オンプレミス型」です。
それぞれに、特徴やメリットがあるので、まずは双方の特徴とメリット・デメリットについて解説していきます。
クラウド型とは?
インターネット上にあるサーバーを利用するのがクラウド型サービスです。
また、ベンダー側がシステムを提供しているので、自社で保守や管理を行う必要がない点と、多額の初期費用が発生しない点もメリットです。
一方、デメリットは「ランニングコスト」と「セキュリティ対策」の2点が存在します。クラウド型は、基本的に月額課金制が採用されているので、ランニングコストが発生します。
また、外部サーバーとネットワークをつなぐので、ベンダー側のセキュリティ対策が甘ければ1つのリスクになるので、注意が必要です。
オンプレミス型とは?
オンプレミス型とは、自社で用意したサーバーにソフトをインストールして利用する形態です。自社が用意したサーバーを使用するので、セキュリティ面を自社ニーズに合わせて構築できるのがメリットです。
さらに、システム構築が完成すれば、月額使用料が発生しないので、ランニングコストも必要ありません。
一方、デメリットは「初期費用」「専門知識」「保守管理」にあります。
オンプレミス型の場合、自社でサーバーを用意しなければいけないので、少なくない初期費用が必要です。
また、自社サーバーを運用していくので、保守や管理などの手間がかかります。
もちろん、運用していくためには専門知識が必要になるので、社内に技術者がいなければ難しいのが現実です。
トライアルとサポート体制の確認
メール配信システムを決める前に必ず確認しておきたいのが、トライアルとサポート体制です。
メール配信システムのなかには、トライアル期間を用意しているサービスが多く存在します。
また、サポート体制も重要になります。なぜなら、サポート体制が整っていなければ、トラブルがあった際に、解決までに時間がかかる可能性があるからです。
トラブルが起こったときに、早急に対応しなければ信用問題に関わってくるので、サポート体制を確認して、安心して運用できる体制づくりを構築しておきましょう。
そもそもクラウドサービス(SaaS)とは何か
インターネットを経由してサービスを利用する形態をクラウドと呼び、現在、多くのクラウドサービスが提供されています。
私たちの生活のなかにも、数多くのクラウドサービスが存在していて、その数は今後も増加していくと予想されているのです。
そんなクラウドサービスはベンダー側が提供する範囲によって、大きく3つに分けることができます。
それが「SaaS」「PaaS」「IaaS」です。
ここからは、クラウドサービスの提供範囲について詳しく解説していきます。
クラウド型はインターネットを経由して提供されるサービス
クラウドサービスによってソフトウェアが利用できるサービスをSaaSと呼びます。
難しく聞こえるかもしれませんが、身近なものではGMAILなどのWEBメールサービスや、WEB上で利用できるスケジュール管理ソフトなどが存在します。
アプリなどによって、利便性を高めることはできますが、基本的にWEBサイトに移動して、ログインすれば、どの端末からでも利用できます。
クラウド型が登場する以前は、ソフトを利用したければ、パソコンにインストールしなければいけませんでした。
しかし、クラウド型の登場によって端末にソフトをインストールする必要がなくなり、ネット環境さえ整っていれば、どの端末からでも利用できるようになったのです。
クラウド型の登場によって、場所や端末に縛られずに作業できる環境が構築できるようになりました。もちろん、メール配信にもSaaSの形態は存在していて、インターネット上で利用できる配信システムをクラウド型配信システムと呼びます。
PaaSとは?
クラウドサービスには、上記で解説したSaaS以外にもPaaS、IaaSなど複数の種類が存在します。
上記で解説したSaaSはクラウドベンダーからソフトウェアまで提供されるのに対し、PaaSはアプリケーションを実行するための環境までが提供されます。
PaaSを使うことで、開発者は開発環境を自分で構築することなく開発を始めることができるようになりました。
IaaSとは?
サーバーやストレージ、ネットワークなどのITインフラまでを提供しているクラウドサービスをIaaSと呼びます。
提供されるのはITインフラまでとなっているので、システム環境を自由に構築できます。
また、費用はスペックや利用量に応じて支払う形となっているので、コストを抑えられるのも強みです。
ただし、自由度が高いので、管理や運用には専門的な知識を持つ人材が必要になります。
クラウド型メール配信システムのメリット
メール配信システムには、クラウド型とオンプレミス型があることを解説してきました。
ここからは、クラウド型メール配信システムのメリットについて解説していきます。
代表的なメリットは以下の2つです。
- サービス申込から導入まで全てWeb上で完結
- コストを抑えることができる
それぞれのメリットを詳しく見ていきましょう。
サービス申込から導入まで全てWeb上で完結
クラウド型メール配信システムの大きなメリットが、すべてをWeb上で完結できる点にあります。
クラウド型を導入すれば、サーバーを用意することも、難しい設定も必要ありません。
専門知識も必要なく、誰でも簡単に操作できるように作られているので、初めて使う人でも安心してスタートできるのが大きな魅力です。
コストを抑えることができる
クラウド型メール配信システムの多くは、基本的に月額課金制となっています。
そのため、ほとんどの場合、多額の初期費用は発生しません。
確かに、ランニングコストはかかってしまいますが、保守や管理のための人材が必要ないことを考えれば、検討する価値はあるでしょう。
クラウド型とオンプレミス型どちらが良いのか
メール配信システムにはクラウド型とオンプレミス型が存在します。
そこで、問題となるのが、どちらを選ぶのかということです。ここからは、クラウド型とオンプレミス型に向いている特徴を解説していきます。
運用規模が小さいならオンプレミス
運用規模が小さい場合は、オンプレミス型のメール配信システムがおすすめです。
逆に、配信規模が大きい状態で配信環境をオンプレミス型で整えようとすると、膨大なコストがかかる可能性が高くなるので注意が必要です。
メール配信システムを初めて導入するならクラウド
メール配信システムを始めて導入する場合や、専門知識を有している社員がいない場合は、クラウド型配信システムがおすすめです。
クラウド型は、WEB上から申し込めばいつでも気軽に利用を開始できます。
費用に関しても、多額の初期費用が掛かるわけでもないので、初めて配信システムを使う場合には、まず、クラウド型で試してみるのがいいでしょう。
クラウド型メール配信システムの注意
初めて配信システムを導入する場合はクラウド型がおすすめだと紹介してきました。
しかし、クラウド型を導入する前に知っておかなければいけないことが2つあります。
1つ目が配信に関する注意点です。
配信システムは複数企業によってリソースが共有されています。
結果、配信遅延や不達といった事態が起こる可能性があります。
クラウド型を導入するときには、ベンダーが十分なリソースを持っているのかを確認しておきましょう。
2つめの注意点はカスタマイズの問題です。
クラウド型の配信システムは、ベンダー側によってソフトウェアまで提供されています。
ソフトに搭載されている機能を使って運用していくことになるので、自社の目的や運用規模に合わせて導入する配信システムを選択していきましょう。
クラウド型メール配信システムの特徴やメリットを理解しよう!
メルマガ運用の効率化に欠かせないツールが配信システムです。
なかでも、クラウド型メール配信システムは、専門知識もソフトのインストールも必要ないので運用担当者にとって心強い味方となります。
クラウド型の配信システムを導入すると、場所や端末に囚われることがなくなるので、自由な運用環境を手に入れることが可能です。
なお、導入する前にはトライアル期間を利用して、実際に使ってみることをおすすめします。なぜなら、操作性や機能は実際に使ってみなければ分からないからです。
また、トライアルを利用するときには、期間も大切になります。
短い期間では、試せることに限界があるからです。
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