メール配信のコツ!迷惑メールにさせないためには
迷惑メールとは?
国内ISPの扱うメールの約半数近くが迷惑メール
総務省による調査では、2020年3月の国内ISPの扱う国内着の電子メールのうち、迷惑メールであるとされた件数は、実に50%近くにのぼりました。
電気通信業者のフィルターなどで対応はされていますが、受信者においては、迷惑や詐欺被害を被らず、大切な情報を受信するために、注意が必要なことです。
配信するご利用の皆様にとっても、意図せずに迷惑メールと判定されてしまう場合がありますので、配信のルールや表示義務に従って、適正なメルマガ配信を行いましょう。
迷惑メールの種類
1. 受信者の同意がないメール
受信者が承諾していないメールを送ってしまうことは、意図せずとも迷惑メールになることがあります。
2. メール本文、コンテンツに問題がある
迷惑な内容とされるメールには、以下のような種類があります。
- ウイルス、不正アプリのインストールを促すもの
- フィッシング詐欺、ワンクリック詐欺を誘引するもの
- 違法な商品の広告宣伝
- チェーンメール(同じ内容を転送するよう促す)
- 架空請求メール、不正な送金処理を促す詐欺
3. 送信方法が迷惑
プロバイダなど電気通信業者のサーバに負荷となるデータを含むものや、経路情報を偽装する(なりすまし)などの方法で、メールを送り付ける業者もいます。
大量のメールアドレスのデータは、プログラムにより自動で作成・収集されたり、おとりとなるサイトでアドレスを登録させる方法などをもとに、作成されています。送信先が無効なメールアドレスばかりのこともあります。
配信先のリストを入手すると、そういった悪質な業者からの配信だと疑いがかかるようなメールアドレスが含まれていることがあります。
知らずに送信先として使用したり、古いアドレスにうかつに送信を再開したりすると、迷惑メールの判定を受けてしまうことになります。
迷惑メールと判定されないための対策
■対策1. 受信者の同意を得て送信する
ご利用の皆様は、メルマガ配信前には受信者の承諾のもと、配信者情報等の必須事項を掲載し、安全に送信されていることと思います。
購読意思のある読者にメールを配信しましょう。オレンジメールではオプトインが簡単に取れるようになっています。
プラン新規作成時にオプトイン機能を利用し、読者が読者登録に同意するまで、メールを配信しないようにするか選択することができます。
ターゲットに合わせた内容と頻度に注意して、メルマガ配信を行いましょう。
■対策2. 表示義務を守ると読者リストの質もあがる
表示義務のルールを守り、適正な広告となる内容でメルマガ配信をしましょう。
配信するメールの本文やフッターにメルマガ配信停止のリンクを挿入し、読者が簡単に購読の停止ができるようにしてください。
配信停止リンクがない、簡単に配信停止ができない場合、読者は届いたメールをゴミ箱や迷惑メールに振り分ける可能性があります。
その割合があがると、メールプロバイダーやメーラーが配信者のメールを自動的にゴミ箱や迷惑メールに振り分けるようになってしまいます。
読者がメールアドレスの変更を簡単に出来るようにすることによって、リストの質をあげ、配信者側での変更等の手間を省くことができます。
オレンジメールでは、メルマガ作成の際、置換文字やテンプレート編集により、簡単にメルマガに配信停止・メールアドレス変更リンクが挿入できるようになっています。
必ず忘れずに設置を行ってください。
■対策4. 読者リストとクリーニング
■購読意思のある読者へ配信する
配信者自身が読者登録フォームや販促会、顧客情報から集めたメーリングリストの場合は、受信者にはメールを受け取る意思があります。
しかし、以下のような読者リストについてはオプトイン(購読意思)のないリストとなり、オレンジメールではご利用ができません。禁止行為となります。
・読者増サービスで得たメールアドレス
・懸賞代行サービスで得たメールアドレス
・無料レポートスタンドで得たメールアドレス
・WEBなどに記載された情報から得たメールアドレス
■メールが届かないことがわかったら対処しましょう
折角メールアドレスを読者が登録しても、様々な原因でメルマガが届かないことがあります。
・アドレスが間違っている
・受信ボックスの容量が一杯になっている
こういった状況のメールアドレスに、気が付かないままメルマガ配信し送り続けることで、IPS側で迷惑メール判定となることがあります。
まずは、記事:メールが届かない をご参照いただき、対処をしましょう。
迷惑メールに振り分けられることや、読者登録の解除、配信停止の抑止策となり、お届けできるメールアドレスを増やすことにつながります。
参考:迷惑メールフォルダに入れずに受信トレイに届ける設定方法(フリーメール編)
参考:Amazonが教える!もっと、あなたのメールを届くようにする方法【保存版】
■クリーニング
IPS側での迷惑メール判定となることを防ぐために、定期的に読者リストのクリーニング(存在しないアドレスが含まれないようにする)を行ってください。
オレンジメールでの対策として、一定回数配信しても届かないメールアドレスに対し、自動的に配信停止を行っています。読者一覧に配信停止と記載されることになりますので、読者とメールアドレスをご確認ください。
参考:エラーメールアドレスをクリーニングする3つの方法
参考:エラーメールアドレスをクリーニングするオレンジメールクリーニングのご案内
をご参照ください。
- 特定電子メール法でも、架空電子メールアドレスへの送信は禁止されています
- メルマガ配信の受信拒否の連絡を受けた受信者への、そのあとの送信は禁止されています
- 受信者に到達しない配信エラーを大量に含むメール配信は、電気事業者の設備に負担になり受信制限の対象になることがあります
- 迷惑メールの送信者と同じドメインや同じISP・ASPからのメールは、受信者側へ一時的に届かなくなることがあります
■対策4. 迷惑メールフィルターにかかりやすい表現を使わない
フィッシング詐欺や、ウイルス拡散など迷惑メールの傾向は、統計的に処理されて、類似性のある単語や文字列などの分析が行われています。
その結果を利用し、迷惑メールをサーバーやメーラーに配信させないためのフィルターなどの対策が図られています。
迷惑メールでの使用文字の例
・記号を多用して形や文字を表現する
・文字の周りを記号やスペースで囲んでいる
・単語の中にスペースを入れて分断している
・煽り言葉
・件名や内容が空 ・本文内に信頼性の低いサイトURLの記載 ・配信元の情報がない
■対策5. アカウント不正利用の防止
アカウントの不正利用で、迷惑メールを送信元として大量に送信されてしまわないよう、適切なID、パスワード管理をしましょう。
■対策6. オレンジメールではこんな対策をしています。
■エラーメールの自動クリーニング機能
メールマガジンの登録フォームに、間違ったアドレスや無効なアドレスを登録されてしまうと、自動返信やその後のメルマガの配信で、何度もエラーメールが発生しかねません。
そのためにメールが到達しにくくなり、迷惑メール判定を受けてしまうことにもなります。
オレンジメールでは、「エラーメールの自動クリーニング機能」で、新規のメールアドレスのエラーを確認し、2回目以降の配信エラーを回避できるようにしています。
そのほか、エラーメールの自動配信停止や、定期的にIPアドレスを交換しています。
■メール配信システムでの配信スピードの調節
メールマガジンの配信をOutlookなどのメーラーで一度に行おうとすると、大量の通数や頻度によりスパムメールという判定を受けやすくなります。
オレンジメールの配信システムをご利用いただくと、受信サーバーが許容できる配信スピードと通数で行えるよう、ベストエフォート型の配信システムで調節しています。配信スピードの向上については、以下をご参照ください。
参考:メール配信スピードとメールの届きやすさ(到達率)の関係について
参考・出典:一般社団法人 日本データ通信協会 迷惑メール白書
https://www.dekyo.or.jp/soudan/aspc/wp.html
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